ドル円の名目値はほぼ40年ぶりの円安水準だが、この間の各国と日本の物価変動などを考慮した実質実効為替レートは55年前のニクソンショックで1ドル360円の固定相場が崩れた前よりも円安。
日本はその頃より相対的に貧しい国になってしまった。構造改革が進まず、
生産性が低い産業を温存してきたこと、異次元の金融緩和や放漫財政で円の価値を毀損してきたこと、少子高齢化が進み欧米のような規模での外国人の流入(旅行者は除く)もなく人口減が深刻なこと、などが要因。
創意工夫より予定調和を重視する風土も、日本経済の低迷に関係しているはずだが、政府の骨太の方針は放漫財政であることと、どの産業分野を伸ばすべきか政府が決める社会主義的発想であるという二重の意味で、これまでの日本経済の低迷への反省が全くない。